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楽団カーニバル2001ウィンドオーケストラ 団長インタビュー

団長
     
(         )
 1981年東京生まれ。 中学1年よりクラリネットに面白おかしく親しむ。 高校1年より法政大学第一高校にてコンサートマスターを努めるが、 ソロで目立ちたいだけだったらしい。 1999年〜2001年まで音楽活動を休止。 理由は音楽サークルが会わなかったと団長挨拶に書いてあるが 本当はただ飽きていただけなのかも知れない。 2001年夏、楽団カーニバル2001マンドリンオーケストラに 賛助として参加。その後、管トップ(一人だったのにトップと言い張る)に 成り上がり、今年、楽団カーニバル2001ウィンドオーケストラの団長に就任。 趣味は阪神タイガースと保田圭(○ーニング娘。)の応援。


−今回、マンドリンオーケストラから吹奏楽団立ち上げにあたっての団長就任ですがそのあたりの経緯を教えて下さい。

私は大学2年生の時から縁あってマンドリンオーケストラに参加していました。それから約2年半が経ち、今回新たに吹奏楽団を立ち上げるという話を聞き、自分にもできることがあるかも知れないと思い、団長に立候補することにいたしました。

−中高で吹奏楽を経験されているとのことですが?

はい、そうです。私が中学生の頃はスラムダンク全盛期でバスケ部をはじめとする運動部が全盛でして、文科系で吹奏楽に入る男子なんて誰もいなかったんですよ。団長コメントにもあるように単に目立ちたかったから吹奏楽部に入部したんですよ(笑)

−そして吹奏楽の世界に惹かれていくわけですね

その時の部長がクラリネットをやっててカッコ良かったんです(笑)。その先輩を見ていて「うまくなりたい!」と思って一生懸命練習しました。そうしていくうちに、難しい譜面をクリアしていく楽しさや練習すればするほど上達していくのがわかってとても嬉しかったんです。そして気づいたらかなりはまっていましたね。

−そんな団長さんがなぜ大学に行った途端に吹奏楽をやめてしまったのですか?

「大学に入ったら別のことをやりたかったんです」と言いたいところなんですが、大学でも友人とともにいろいろ回ってみたんですよ。でも何か自分にぴったり合ったというか、居心地のいい団体がなかったんです。これは決してその団体が悪いのではなくて、きっとそれが一般的な団体の雰囲気だったのかも知れないのですが、私自身が中高時代に割とフランクな雰囲気というか和気藹々とやっていたものですから、しっかりきっちりやっている団体とは合わなかったのだと思います。また興味のあった社会人団体には結構オーディションとかある団体が多くて、そうしているうちになんとなく吹奏楽とは疎遠になってしまったんです。

−で、なぜマンドリンオーケストラで演奏会に出ることに?

マンドリンクラブにいる学部のクラスメートからメールが来たんですよ、「クラリネット吹かない?」って。そのクラスメートとも当時そんなに親しくしていたワケではないのですが、きっと飲み会のときにクラリネットの話をしてたんだと思います。それを覚えていて賛助依頼のメールをくれて、二つ返事でOKしてしまった。それがきっかけですね。

−ブランクがあるとか、ジャンルが違うとかという部分での抵抗はなかったのですか?

それも少しはあったのですが、しばらく楽器を吹いていなかったので「吹いてみたいな」と純粋に思いましたし、実のことを言うと高校3年生のときに団員が集まらなかったために最後の演奏会を開けなかったということがあったので、それを何かで取り戻したいとずっと思い続けていたんですよ。タイミングがとても良かったのだと思います。そしてその賛助出演した演奏会がきっかけで楽団カーニバル2001が発足して今に至るわけですから、本当に運命的な出会いだったと今では思いますし、そのクラスメートにはとても感謝しています。

−楽団カーニバル2001との出会いは?

そのとき賛助出演した演奏会はあくまで学校のマンドリンクラブとしてのステージでした。ただ、その時は部員が少なくて10名の部員に対して自分を含めた賛助奏者が20名もいるという演奏会だったんですね。マンドリンの音楽隊長をやっている山口さんとか、運営委員長の大場さんとかはこの賛助奏者にいたんですよ。あと、今のマンドリンオーケストラのメンバーも5〜6名いましたね。私はその演奏会のあとは1年くらい何もしていなかったのですが、その賛助奏者が中心となってマンドリン団体ができていたらしく、ある時「楽団を立ち上げたから、とりあえずサポートでいいから入って」とメールが来たんです。それがマンドリンオーケストラ音楽隊長の山口さんでして、1年前の演奏会の時に山口さんとは楽しくやらせてもらった記憶があったので練習に参加してみたんですね。そうしたら「すっげー楽しそうだ」と思ったのでひとまず第1回演奏会の賛助で出ることにしたんです。

−その演奏会でとんでもないことがあったとのことですが

当日、クラリネットでカデンツァ(ソロ)を吹くことになっていた別の賛助奏者が急遽不参加となったため、それを代打で吹くことになってしまたんです。そしてそれが判明したのが当日のリハーサル後だったので本当に焦りましたよ(笑)。キーの違う譜面を急遽写譜しなおして本番までの数時間で一人練習して、本当にぶっつけ本番状態でステージに上がったんです。私の常識の中では「ソロは何ヶ月かかけてじっくり練習して完成させていくもの」というのがありましたので、こんなことは全く初めてでしたし、でもいい勉強になりました。そして「何が起きるかわからない」というところがカーニバルなんだってことについてもよーくわかりました(笑)

−今年6月の第2回演奏会ではクラリネットパートトップに?

成り上がってしまいましたね(笑)。私自身就職活動中でしたので練習に本格的に参加したのは本番の2ヶ月前とかそんな感じでした。でも練習は楽しかったですし、久々に行ってもメンバーがみな暖かく迎えてくれたのでとても居心地が良かったですね。

−そして気づいたら吹奏楽団の団長に?

とうとうなってしまいましたねー(笑)。この件は運営委員長の大場さんから依頼が来て引き受けました。最初は冗談かと思ったんですよ。だってマンドリンの方もまだ発展途上なのにずいぶん大それたことをやるなと。でも具体的に話を聞いてみると結構細かいところまでイメージができていて「これなら自分にもできる」という確信が得られたので団長に立候補したのです。あと「モーニング娘。で言うところのタンポポみたいなものですか?」の問いに「いや、むしろハロープロジェクトみたいなもんだよ」と即答で返ってきたのですぐにイメージが沸きました(笑)。でも自分にとってはいいタイミングでした。ちょうど就職も決まりそうなところでしたし、演奏会が3月ということで学生生活の最後を締めくくるにはふさわしいイベントになると思ったんです。あと、マンドリンオーケストラの方でも管パートが増えてきていて、弦パートとの音のバランスとかも気にしていた時期だったので活躍の場が増えるという意味でもいい選択だったと思っています。

−団長としてこのウィンドオーケストラ(吹奏楽団)をどんな楽団にしていきたいですか?

まず大前提として「楽しくやること」が第一だと考えています。楽器を練習する上での上達のポイントは「楽しくやり続けること」だと思うんです。少し頑張れば見える結果につながる、これは初心者にとってもブランクのある人にとっても、あるいは経験者として教える側であっても嬉しいことであり、そういうものの積み重ねが大切だと考えています。すぐにそういう環境が作れるかどうかはわかりませんが、新しいメンバーの方と協力して頑張って行きたいと思っています。

−初心者教室があるとお聞きしましたがそれはどのようなものですか?

まず、初心者は「譜面を読む」「音を出す」「音階を吹けるようにする」がポイントです。それを踏まえた形での初心者用メニューを考えておりまして、これを合奏とは別枠で経験者が教えていくというのが初心者教室ということになります。また合奏への参加は「譜面を追うこと」の勉強にもなりますし、最初は出せる音だけでも吹いてみるというような形で徐々に慣らしていくことで3月の本番に間に合わせることができると思います。

−指導者は置かないという方針ですか?

はい、正確に申し上げれば「先生」と呼ばれる方に来ていただくことは当面考えておりません。自主自律の精神のもと「経験のある人が経験のない人を引っ張りあげながらともに成長していく」というスタイルを理想にしたいと思っています。このやり方には賛否両論あると思うのですが、私たちカーニバルの演奏会(マンドリン)は「ステージの上と客席の間になるべく壁を作らない」というコンセプトで行ってきました。これは客席の人に「勇気を持って一歩踏み出せば明日から私たちと一緒に活動することができますよ」というメッセージを送るためにそうしてきましたし、これからもそうしていきます。この考え方は経験者と未経験者(ブランクのある人)の間にも言えることで、弾く側と聞く側、教える側と教わる側が分離してしまうことは音楽をたくさんの人と楽しむという観点からはかえって無意味なことだと思うのです。ですから上手い人だけが上手くなってその人たちだけで演奏会の核を形成するのではなく、上手い人がそのノウハウを経験の浅い人に伝えることによって全体としてのレベルの底上げをしていくことが私たちには重要な考え方なのです。

−ブランクのある奏者にとってはどうですか?

私自身がブランクのあった奏者であったため、その経験を活かして考えていることとしては、まず昔の勘を取り戻すべく少し厳しいかもしれませんが実践からはじめてみたいですね。通常は基礎練をガッチリ固めることに走りがちですが、私の場合それをやろうとして現役時代とのギャップに衝撃を受け、モチベーションが一気に下がったりしましたので、まずは最低限の基礎練をさらったらすぐに合奏で勘を取り戻す形を取りたいと思います。

−では現役バリバリの経験者は?

もちろん一定の演奏レベルを保つために核となっていただく面もありますので、現役の奏者の方は私たちにとって非常に大切な存在です。ただ楽団全体のレベルや選曲の部分に関しては少し物足りなく感じる部分もあるかも知れません。これは新しい人を教えながら楽しく練習をしたり、新しい楽団を作っていくという部分にやりがいを見つけていただきたいですし、逆に団長の私もまだまだ未熟者ですので、初心者やブランクのある人とどうすれば楽しく演奏していくことができるかを私と一緒に考えていただけると本当に助かります。また、人に教えることで奏者としても1ランク成長できると思いますので、ぜひたくさんの経験者の方にも来ていただきたいです。

−今後の活動予定について教えてください

まず来年の3月21日に第1回の演奏会が行われます。演奏会を半年後に設定したのは、自分自身にプレッシャーをかけたかったというのとせっかく始めるのだから集中して取り組みたかったという2つの理由がありました。また、会場となる北区赤羽会館がリニューアルオープン初日というのも私たちのスタートにふさわしいと思います。練習に関してはマンドリンオーケストラと同じく毎週土曜日に設定しております。定期演奏会については毎年3月の年1回ですが、毎年9月にフィルハーモニーオーケストラ(管弦楽団)の演奏会が入りますし、木管楽器は6月のマンドリンオーケストラの演奏会にも出演したり、これ以外に私自身が高校のときに出場できなかった吹奏楽コンクールに挑戦してみたいという夢もあったりします。とにかく毎週毎週が楽しくなるような活動をしていこうと思っています。

−第1回演奏会についてもう少し詳しく聞かせてください

第I部はクラシックステージとして吹奏楽経験者向け、第II部はポップスステージとして一般のお客様向けに広く楽しんでいただける構成で考えています。これは私自身の高校時代の演奏会スタイルですので、現在選曲されている曲も含めてもっといいアイデアがありましたらともに考えて変えていきたいと思っています。

−まだ人が集まっていないように思いますが

それは最初なので仕方がないところですが、私自身手ごたえは感じています。第1回演奏会はステージメンバー30名を目標としていますが、それが現実味を帯びてきたように今は思っています。もちろん直前まで全パート大募集、人数の制限は一切設けません。これをご覧の方で演奏会の日のスケジュールが空いているという方は客席にくすぶっていないで(笑)全員楽器を持ってステージに上がっちゃいましょう!1ステージのみの参加や飛び入り参加も大歓迎です。

−楽団カーニバル2001ウィンドオーケストラに参加するメリットは何ですか?

まず初心者やブランクのある方にとっては一般の社会人団体に行く前のステップアップ、あるいはリハビリの場として活用していただけることです。私たちは他団体との掛け持ちも積極的に認めていきますし、経験者の方も参加しやすいような体制を作っていく予定にしています。またマンドリンオーケストラをはじめとする単に吹奏楽をやっているだけでは知り合うことのできないさまざまな仲間と出会うことができることは他団体では決して味わうことのできない楽しみだと思います。音楽初心者にとってはいろいろな仲間に出会うのと同時に楽器が弾けるようになりますし、経験者にとっては人を育てる充実感を感じることができますし、何よりも今までは演奏会に呼ぶことしかできなかった友人と一緒にステージに上がったり練習に出たりすることができます。メリットをあげれば本当にきりがないですね(笑)

−それでは最後にヒトコトお願いします

私たちの楽団はまだ立ち上がったばかりで新しい皆さんとともに色をつけていきたいと考えています。オーディションもありませんし、気軽に遊びに来ていただいて見学していただくことからスタートすることができます。少しでも興味をお持ちの方はメールでも電話でも直接待ち合わせ場所で私に声をかけていただいても構いません。とにかく興味本位でも一声かけていただきたいと思います。そして新しい楽団をみなさんと一緒に盛り上げ、楽しいバンドライフをともに過ごして行きましょう!よろしくお願いします。


団長手記

思えばあれは9月の初頭だったかな、、、。

BANZAI2002(マンドリンオケ第二回定期演奏会)が終わってしばらく音楽から離れてたんだったかな。
就職活動とかしてて、まあ内定をもらったりしてたんだけど、ブラブラしてたりして。クラリネットはたまに吹いてたんですけどね。
一通のメールが僕の携帯に入ってた。
「カーニバル新企画やるんだけど、興味ある?」
みたいな感じだったような。
最初、言ってることがよくわかんなかったから興味もわかなかったんすけど。
まあ、話しでも聞こうかなと思って、詳しく聞いてみたら
「カーニバル吹奏楽団、作るよ」
見たいな感じだったっけ。
自分は、吹奏楽の経験あったからノウハウはわかってました。
そして、その実現性の薄さについてもわかってました。
個人所有の楽器でいけるマンドリンと違ってチューバとかバスクラとかバリサクみたいな高価な楽器やパーカスなんかどうするんだろう?みたいな話もあったし。
そもそもメンバー集まるのかなっていう不安が一番にあった。
吹奏楽で言えばもう四年前に引退してたし、コネクションもなかったし。

でもまあ興味をそそられる話ではあった。
こういう吹奏楽団だったら、他にないもんいっぱいあったし、
何より自分のしたいことだったから。
「まあ、とりあえずやってみましょう」
みたいな話を大場さんと山口さんと話して。そこで団長に任命されて。
でもまず何をすればいいのかわからなかったんですけどね。

でもとりあえず定期演奏会をやります、っていうことをアピールしたかった。
そうすれば、自分にもプレッシャーかかっていいだろうと。
会場とって、HP立ち上げたのは団長になってからすぐの頃でした。
以前から思っていたことなんですけど、カーニバル新企画を思いついた大場さんという方は、行動が非常にすばやい。ここでウダウダしてたらモチベーションも落ちちゃうだろうということを、考えてたんでしょう。


そうこうしてたら、第一回練習を迎えることになった。
曲はね、母校に遊びに行ったときに借りたんです。
「とりあえず、これこれこういうわけで曲をさがしてるんだよ」
って話したら
「VACATIONってあるんすよ、あれいいっすよ」
って貸してくれて。
そのときの練習のことをよく覚えてますよ。
メンバーは、この企画の発案者の大場さんがアルトサックス、Y江さんがトロンボーンで参加しててその友達と僕と、Y沢さんがクラリネットでした。
みなさんこんな人数の少ない段階から参加するなんて気合はいってるなあ、って思いましたよ。正直。

そこからがちょっと厳しかった。
メンバーも思うように集まんなかったし、音楽担当も兼任してたから限界感じてました。
転機が訪れたのは練習場所が飯田橋に移った直後でしたね。
そこから、軸になる人が入ってきてくれて。
後にコンマスになるすぎさこさんと同じく音楽隊長になるあなみさんが入ってきたのはうれしかったですね。
そこら辺から、音楽に関しても、運営に関しても「パーカスどうする?」みたいな深い話ができて。
指揮者も自分は経験がなかったから、あなみさんに勧めてみたりして、どんどんシステムが確立していくのが面白かった。
2002年の忘年会もあんなに盛り上がるとは思わなかったです正直。
三団体合わせて、何人いたんでしょうか?

カーニバルのカーニバルであるところもそこら辺から少しずつ実行できるようになって。
楽器をレンタルしたりする発想や、初心者教室なんかは他にないもんだからどんどん実践していこうということで。
前にいったように、コネクションがなかったから、楽器持っていない人の対応なんかやり方がわからない部分があったけど、あなみさん、そしてトランペットのAさんが全面的に協力してくださって、今はしっかりやらさせてもらってます。

初心者教室をやっているときに「はっ」と思うことがありました。
トランペットやりたいっていう女の子(Oさんって言うんですけど)が来て、楽器買ってきたんです。
すごく嬉しそうでね。買ったばかりで吹き方などから勉強したんですが、楽器を持った彼女の姿がやたらうれしそうでした。
その時「彼女はうまくなるかもしれない」って思いましたよ。
そしたら、練習もしっかりするようになって、案の定うまくなってます。
部活やってた頃は、最初は部活いくのがすごく楽しかったのにだんだんスレてしまうでしょう?カーニバルはそういうのが一切ないんです。
純粋というか、ひたむきに音楽をやりたい人だけが集まってる感じがします。
もう最高です。こんなに楽しい団体ないですよ、多分。

相手がどう思っているかわからないんですけど僕は団員一人一人をファミリーだと思ってます。
これからこの団体を作っていこうとする気持ちが伝わってきて楽しいです。定期演奏会までこの調子で進んでいきたいです。


ウインド団長      2003年2月5日記