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| 楽団カーニバル2001 カーニバルフィル 音楽監督インタビュー |
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−カーニバルフィルはどういう楽団ですか?
第一にあるのは、このオーケストラ(オケ)は「初心者のための」オケだということです。いままで楽器を持ったことがない人、楽譜が読めない人、でも、オケで演奏してみたいという憧れを持った人なら誰もが参加出来ます。オーディションもありませんし、上手い人が首席奏者になるという仕組みもありません。
−どんな人達がいますか?
どこかのOB・OG楽団ではありません。特定の団体や学校とも関係ありませんし、下は小学生から、上は60歳以上の方までまさに老若男女様々な年齢層、職業の人が集まってやっています。また、アメリカ人のチェロ奏者もおり国籍も様々ということがいえると思います。
みんな共通して音楽が好きですが、練習中に「お茶会」の時間があったり、練習終わりに毎週飲み会を行っていたり、音楽を追究するというよりは、音楽を楽しむというスタンスの人が多いように思います。
−見学に行きたいのですが、なかなか勇気がでません。
これは私も経験があります。知らない人ばっかりのところに行くのは怖い(笑)もんです。私は見学に行く前に「宗教団体だったらどうしよう」とか「実は音楽教室で高額の月謝を要求されたら」とか心配しました(実話です)。実際、見学の申し込みだけして来ない人というのも結構いるものですが、その気持ちは良く分かります。それくらい怖い。
特に楽器を使いますから、下手くそで恥ずかしいとか、上手い人にいじめられたりしないだろうか、とか心配することはいっぱいあります。でも、今いるほぼ全員が最初に不安を抱えたまま見学の申し込みをしています。何よりも「音楽をしたい」という強い思いを持って勇気を出した人たちなのです。1回だけ練習をのぞいてみるという気楽な気持ちで、来てください。私達はいつでも待っています。
−本当に初心者でも大丈夫ですか?
大丈夫です。「昨日楽器を買ってきました」といって参加しているオーボエ奏者がいます。見学に来て初めて楽器に触ったヴァイオリン奏者もいます。私も1年前は指揮棒を持ったことがなかったのですが、既に2回もステージに立っています。ちょっと理屈っぽい話しをすると「初心者」というのは楽器が出来るかどうかの問題ではないんです。楽器って出来るようになればなるほど、演奏が怖くなります。
大切なのは一生懸命練習して、楽しんで演奏出来るかどうかです。例え1小節でも、例え1音でもみんなと一緒に音を出して楽しむというのがこのオケの目的です。楽器が上手に出来るかどうかよりも、毎週練習に来られるかどうかの方が団員としては深刻だったりします(笑)。
−初心者の指導はしてもらえますか?
オケとして「初心者教室」を開催しています。楽器を始めたいけど、本当に長続きするかどうか分からない。少しだけ試して確信が持てたら、楽器を買いたい、ちゃんと習いに行きたい、という人も多いと思います。そういう人はうちの「初心者教室」と「レンタル楽器システム」を上手に利用してもらえればと思います。個人的には楽器はきちんと先生について習い、うちはその実践の場というか、基礎練習だけじゃつまらないよね、という人が気軽に合奏出来る場であればいいと思っています。
−初心者ばかりできちんとした演奏出来ますか?
私はこのオケには大きく分けて3種類の演奏家がいると思っています。一つは「本当の初心者」です。この楽団に入って初めて音楽を始めた人。もう一つは「新しい楽器を始めた人」いままでフルートをやっていたけど、新しくヴァイオリンを始めた、というような人。最後に「ある程度楽器が出来る人」昔演奏していたけど、暫くぶりだという人、また他のオケで演奏しているが「初心者のサポートがしたい」という人。
仮に全員が初心者でもそれがカーニバルフィルの演奏です。上手な人をエキストラとして呼んできて、演奏会だけ人数を揃えるようなことはしません。毎回の練習でみんなで集中して練習し、少しずつ上手になっていこうと考えています。「きちんとした演奏」の定義は難しいですし、恐らくいつまで経ってもカーニバルフィルの演奏はきちんとしていないと思います(笑)。
もちろん練習は一生懸命努力します。出来なくていいということではありませんが、出来ることだけを目指してそれ以外は犠牲にするような厳しい練習はしません。ですから、きちんとした演奏を目指す人には物足りないかも知れませんし、いい加減な練習に思えるかも知れません。うちのオケが目標にしている音楽は「熱い演奏です」。その意味では上手になって演奏に熱くなれない人は卒業し時でしょうし、いつまで経っても上手にはならないけど、毎回燃えるような演奏が出来る人はカーニバルの演奏はとても楽しいものになるでしょう。
−演奏する曲はクラシック音楽だけですか?
管弦楽、特にクラシック音楽をする人には「音楽とはこういうもの」「こうなくてはいけない」という、何か高尚で崇高なイメージを持っている人が多いと思いますが、私はそういうとらえ方はしていません。バッハもベートーベンも、ガーシュインも、デューク・エリントンも、コール・ポーターも、ポール・マッカートニーも、小室哲哉も、つんくもみんな作曲家としては一緒です。つんくが管弦楽曲を書いていれば演奏することもあるかも知れません。
実際に映画音楽なども演奏しましたし、初心者が演奏出来る曲、演奏会に来てくれる人が聞いていて楽しめる曲というような観点で選曲することが多いです。逆に、交響曲を4楽章全部やるというような「当たり前のこと」はうちでは当たり前ではありません。
すごく誤解を招くかも知れませんが、うちのオケは(理念としては)交響曲4楽章出来るようになっちゃいけないんですよ(笑)。初心者はそんなもの絶対に出来ない。正直いうと私はやりたいんです(爆)。でも実際の交響曲を全楽章やるとなると難しい。いつかみんなのレベルが上がってフォローしあって出来るようにはなるかも知れない。でも選曲の時も、演奏会の時もそういうアプローチでのゴールは設けていません。「4楽章全部やろう!」みたいなのはないんです。
−あんまり練習出来ないのですが、大丈夫ですか?
これも大丈夫です。社会人の多くはそんなに練習時間は取れません。私もほぼ土曜日のカーニバルの練習だけという感じです(笑えない)。普段練習出来ない分、毎週の練習は貴重な時間です。一人での練習はつまらないものですが、カーニバルに来れば仲間がいますので、基礎練習も楽しく出来ると思います。
仕事や学校の都合で休む方も結構いますが、毎週の練習にもその人のペースで参加してもらって大丈夫です。基本的には演奏会の1ヵ月前の練習に「なるべく」参加していただければ、演奏会に出る「資格」は得られます。実際には、楽器を始めたばかりの初心者が4回くらいの練習で本番に乗ることはあり得ないと思います。その意味では、自分が不安にならない程度に積極的に練習には参加して欲しいと思います。
また、演奏会に出るだけが目標ではないということも、是非念頭に置いておいて欲しいと思います。演奏会に出られないから、練習に行っても迷惑がかかる。という方もいらっしゃいますが、大変に勿体ない。練習とはいえオケの中に入って管弦楽曲を聴けるチャンスなんてそうそうありません。
とにかく、練習には可能な限り来る。練習が無理だったらそのあとの「飲み会」に来る。こういう人がカーニバルでは「酒席奏者」として大変に歓迎されます(実話です)。
−いつまでこのインタビューを続けますか(笑)?
実のところ、どこまででも話すことが出来るんですが、続きは是非練習で(爆)。または練習あとの飲み会で毎週やっていますので、一度見学に来てください。
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