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楽団カーニバル2001 presents 『BANZAI2002』
2002年6月22日(土)墨田区曳舟文化センター(地図) 16:30開場

入場自由 チケットなしでお入りいただけます

【第I部】

指揮:山口祐司 コンサートミストレス:中井千穂


村祭り/Vincenzo Billi(約4分)

瞑想/Giuseppe Manente(約6分)

幻想曲第1番イ短調 作品22/久保田孝(約16分)


【第II部】

指揮:広川正弘/宮川祐 コンサートマスター:香川泰徳


ラデツキー行進曲/ヨハン・シュトラウスI世(約2分半)
〜Radetzky March (J.Strauss I)〜

いつも何度でも(「千と千尋の神隠し」より)/木村弓(約4分)

2つの動機(モチーフ)/吉水秀徳(約17分半)

【第III部】

指揮:山口祐司 コンサートマスター:村岡大吾郎


Pastral Fantasy/藤掛廣幸(約16分)

劇的序楽『細川ガラシャ』/鈴木静一(約11分)



そして伝説のあの曲へ・・・(約11分)
当日のタイムテーブル&舞台進行表
タイムテーブル
9:00〜10:15 楽器搬入 ステージセッティング 着替え
10:15〜11:45 練習
11:45〜12:30 昼食(弁当)
12:30〜14:00 練習
14:00〜15:30 練習
15:30〜16:00 ステージリハーサル・写真撮影
16:00〜17:00 休憩(軽食)・チューニング
17:00〜19:30 本番
19:30〜19:50 ご歓談タイム(ロビーにて)
19:50〜20:30 着替え・片付け

舞台進行表
時刻 舞台 客席 項目
16:30 開場
16:57 Iベル
17:00 半明 IIベル(奏者入場)
17:03 半明(SP) 前説(新人指揮者、新人コンミス、新人トップ)
17:05 半明(SP) MC(山口祐司)
17:08 『村祭り』(約4分)
17:13 『瞑想』(約6分)
17:19 半明 A音チューニング
17:21 『幻想曲第1番』(約16分)
17:37 休憩(10分間)
17:44 Iベル
17:47 半明 IIベル(奏者入場)
17:50 半明(SP) 前説(初心者教室代表、ブランカー代表、コンバーター代表)
17:52 半明(SP) MC(山口祐司)
17:55 『ラデツキー行進曲』(約2分半)
17:58 『いつも何度でも』(約4分)
18:02 半明 A音チューニング
18:04 『2つの動機』(約17分半)
18:22 休憩(15分間)
18:34 Iベル
18:37 半明 IIベル(奏者入場)
18:40 半明(SP) 前説(ユニークな経歴のある新人4名)
18:42 半明(SP) MC(山口祐司)
18:45 『Pastrale Fantasy』(約16分)
19:01 半明 A音チューニング
19:03 劇的序楽『細川ガラシャ』(約11分)
19:14 半明 入退場
19:17 『アンコール』(約11分)
19:30 終演
1st Stage Introduction
村祭り/Vincenzo Billi

 Billi(ビッリ?)は1869年イタリアのボローニャで生まれました。音楽教授とし て多数の門下生を育成し、そのための教本も出版しています。作品はマンドリンオリ ジナル曲のみならず、一般曲や歌劇の編曲も多く手がけています。
 「村祭り」はBilliらしい簡明な曲です。陽気でお祭り好きなイタリア人の国民性 がよく表れているといえるでしょう。お聴きの皆さんにそんな楽しさを伝えることが 出来ましたら幸いです。

瞑想/Giuseppe Manente

 マネンテは1867年イタリアのモルコーネで生まれ、1941年ローマで没した、このマ ンドリン業界では大変有名な作曲家です。サン・ピエル・ア・マエラの音楽学校を優 秀な成績で卒業後、各地の軍楽隊長を歴任する傍らで生涯実に400余りの作品を作り ました。
 そのようにマンドリンでは著名なマネンテですが、むしろその作曲の大半が吹奏楽 のためのものであることは意外な事実です。
 「瞑想」という行為は元来宗教色の強いもので、その中でも非常に多岐にわたる意 味を含んでいます。
 例えば日本では「禅」という仏教独自の修行として実を結びました。インドでは 「ヨーガ」として多種多様にわたって行われています。そして西欧世界に見られる神 への「祈り」も広義の意味での「瞑想」で、マネンテの言う「瞑想」もこれに当たる でしょう。つまり、それぞれによって「瞑想」の意義が違ってくるのです。
 しかし最近はそういう宗教的な意味合いを持たず、心身をリラックスさせるための 健康法の一種として使われることも多いようです。
 皆さんも目を閉じてゆったりとした気分で、気軽にこの曲を聴いてみてください。 皆さんを癒すことが出来ますよう、メンバー一同心を込めて弾きます☆

マンドリンオーケストラのための幻想曲第一番/久保田孝

 作曲者は東京都文京区に生まれ、12歳よりマンドリンを始めました。その後指揮法 を本格的に学び、1968年留学のため渡欧、1972・73両年の夏、「指揮者のためのマイ スターコース」に参加し2年連続して最優秀の成績を修めるなどして、1974年に帰国 しました。
 現在も後進の指導にあたったり、自ら精力的な活動を行なうなどして、マンドリン 界の第一線で活躍なさっております。
 この作品は1984年に作られました。マンドリンの特性をよく生かした作品で、曲名 のとおりの夢想的・幻想的な雰囲気が漂う作品となっております。曲には次のような ストーリーがありますので、この情景を思い浮かべながら曲を聴いていたければ、と 思います。
 『嵐の夜、ある旅人が雨宿り雨宿りできるところを探して、森の中を歩いていた。 すると霧の中から古い館が現れ、旅人はそこで眠りにおちるが、やがて不思議な音楽 で目が覚める。その音のする部屋の扉を開けると、そこは幻想(ゴースト)の世界だ った。どうやら、旅人は百年に一度のゴーストの集会にまぎれこんでしまったようだ。』

Conductor
山口 祐司
 皆さんこんにちは!1部と3部で指揮者をつとめさせていただきます、山口祐司といいます。よろしくお願いします。
 さて、今回の演奏会は1〜3部を通して邦人作曲家の曲が実に4曲、まさに「邦人大会」とも言える演奏会となっております。
 これから紹介させていただく1部ステージも、メインにはやはり邦人さんの大曲が控えています。そのため、その前の1、2曲目は「短くて聴きやすい外国人作曲家の曲を」との基準で選曲しました。

 「村祭り」は他の団体ではほとんど演奏することの無い曲です。少なくとも自分が今行った演奏会では、1度も耳にしたことがありませんでした。 それだけレアな曲で、この曲を聴くことの出来る皆さんはある意味ラッキーですよっ!(?)でもなんでだろー?簡単だし、それに何といっても楽しい感じが個人的に好きなんだけどね。も、もしかして他の人にとってはつまんない曲なのかな…(汗)?と、とにかく、この演奏会を機会にこの曲がもっと広く他でも取り入れられればなぁ、と願ってやまないのです。
 「瞑想」は今回自分がダントツに一番好きで、一番力を入れている(というか好きだから自然に入っちゃうね)曲です。自分がこの曲を初めて聴いた時は、本当に心打たれました。さめざめと泣けてくるようなせつないメロディ、この曲の持ち味をうまく引き出せるように頑張ります!あ、あとギターが激ムズみたいなんで、彼らの努力の成果もじっくり聴いてあげてくださいね!(笑)
 「幻想曲」は何といってもその「妖しさ」がウリの曲です。あっさりしないように注意して、妖しさタップリな演奏が出来たらいいなあ、と思ってます。
2nd Stage Introduction
ラデツキー行進曲/J.Strauss I

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートのアンコールとして演奏されるなど 世界中で演奏され、耳にすることも多いこの曲は「ワルツの父」ヨハン・シュ トラウスT世が1848年オーストリアの元帥ラデツキー・ヨーゼフ・ヴェンツェ ルを讃えて作曲した曲です。
ラデツキー元帥は当時オーストリアの支配下にあった北イタリアの独立運動を 鎮圧したことにより讃えられたのですが、オーストリアの軍事力により屈服さ せられていたイタリア、その他のヨーロッパ諸国の人々はこの曲が名曲であっ ても心から歓迎するつもりにはなれなかったようです。
しかし、時が経つにつれこの曲に対する複雑な感情も消え、今となっては全世 界の人々の愛好する曲となっていることは申すまでもありません。
今宵は名曲中の名曲であるこの曲をマンドリンオーケストラのために編曲をし 演奏させていただきます。
日頃、皆様がお聞きになっているラデツキー行進曲とはまた違った味を感じて いただけるかもしれません。

いつも何度でも(「千と千尋の神隠し」より)/木村弓

ラデツキー行進曲に続き、ある意味説明の必要がない曲ですね。
新作を出すたびに映画界の記録を塗り替える宮崎作品の最新作「千と千尋の神 隠し」で主題歌となっていた曲です。
以外なことに宮崎作品といえば、久石譲氏を連想される方も多いと思いますが この曲は彼の作品ではありません。

この曲の紹介は、この曲の歌詞にて紹介に代えさせていただきます。
今宵の演奏では残念ながら「歌」は入りませんが、奏者、そして皆様方と一緒 に歌詞を思い浮かべながら、ほのぼのとした雰囲気を作り出したいと考えてお ります。

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心躍る 夢を見たい

かなしみは 数えきれないけれど
その向こうできっと あなたに会える

繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける

さよならのときの 静かな胸
ゼロになるからだが 耳をすませる

生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も町も みんなおなじ

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう

かなしみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう

閉じていく思いでの そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ 充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに 見つけられたから

(作詞:覚 和歌子)


二つの動機(モチーフ)/吉水秀徳

作曲者の吉水秀徳氏は1961年大阪府に生まれ、大阪府立四条畷高等学校マンド リン部を経て、大阪市立大学ギター・マンドリンクラブに入部、指揮者をつと められました。
現在は社会人団体のエルマノ・マンドリン・オーケストラに所属されております。
本曲は1982年、吉水秀徳氏が大学生のときに作曲された吉水秀徳氏の 処女作です。
冒頭にマンドラが提示し、後に Allegro con moto で変形して活躍する第一の モチーフと Adagio amoroso で優しく現れる第二のモチーフとの葛藤と融合が ドラマチックに展開します。そして最後に第一のモチーフが肯定される形で曲 が閉じられます。
この曲はこのステージでお贈りする先の二曲と異なり、マンドリン・オーケス トラの為に作曲されたマンドリン・オリジナル曲と言われる曲にあたります。 マンドリンを自ら体験された方以外はおそらく初めて耳にされる曲になると思 います。
しかしながら、初めて耳にされる方にとっても充分になじんでいただける非常 に聞きやすい夢のある曲であると思っております。
「二つのモチーフ」の作り出す葛藤と融合の様を、どうかリラックスされてお 聞きください。

Conductor
広川 正弘
<ステージ紹介>
2部のステージ紹介をさせていただきます。
紹介の担当は、このステージにおいて指揮者を務めさせていただきます本籍 ドラパートの広川正弘です。よろしくお願いいたします。
このステージは、前半部分においてマンドリンオリジナル曲(マンドリンオーケス トラで演奏されることを想定して作曲された曲のことをこういいます。)ではない 曲、「ラデツキー行進曲」、「映画「千と千尋の神隠し」より いつも何度でも」を 後半部分にマンドリンオリジナル曲である「二つの動機(モチーフ)」を演奏させ ていただきます。
ある意味、クラシック、ポピュラーからの編曲による曲、そしてマンドリンオリジ ナル曲とステージとしての統一性はとれていないかもしれませんが、自分たち で演奏したい曲を選んだ結果、このような選曲となりました。
(「ラデツキー行進曲」、「映画「千と千尋の神隠し」より いつも何度でも」の 二曲はカーニバル初の団員公募により選曲された曲であることを紹介させてい ただきます。)
最初は私も「このようなバラバラな選曲でよいものだろうか?」と少し考えはした のですが、それはクラシックの曲、ポピュラーの曲、マンドリンの曲というように 曲に対するジャンルを気にしすぎていたからだということに気づきました。
どのようなジャンルの曲であれ、音楽をやることには変わりはありませんし 曲のジャンルによる優劣などつけられようはずがありません。
今宵の演奏会でもちょうど中間にあたるこのステージ、ジャンルにこだわりなく 私たちの好きな音楽を演奏させていただきます。
客席の皆様方も充分にくつろいだお気持ちで、私たちと一緒に音楽を楽しんで いただければ幸いです。
なお、このステージではカーニバル恒例(といっても、まだ2回目ですが)の新人 指揮者デビューをさせていただきます。
今年の新人指揮者はギターパートの宮川祐くんで、「ラデツキー行進曲」を指揮 します。
彼の初々しい指揮者ぶりもこのステージの大きな見所のひとつといえるでしょう。
では、2部のステージ、ごゆっくりとお楽しみくださいませ。

Conductor
宮川 祐
“自分を変える”‥‥‥これがここ最近の自分の目標です‥‥。自分を変えるために 僕はカーニバルに来たと言っても過言ではないですね。そしてここで音楽の幅を広げたいと 思っていました。そんなあるとき、U部のメイン指揮者である広川氏に指揮者になる きっかけを与えて下さいました。
振りはじめてから本番までたった3ヵ月‥‥。はっきり言って最年少の僕が、偉大なる カーニバルの皆様の前に立つのは大変ビビッています。たぶん本番は茶髪の男が台の上で 踊らされるジュリアナ状態☆(死語)になってしまうかもしれません‥‥。
僕の初振りの曲は「ラデツキー行進曲」です。まさに自分にとってこれは、 “新たな自分への行進”です。いったい僕はどこまで変われるでしょうか?
一応本人は自分なりにガンバッテみるので、僕の熱い熱い振りに迄うご期待!!
最後になりましたが、僕のワガママに付き合ってくれた広川氏には本当に感謝です!!
まことにありがとうごさいます。
3rd Stage Introduction
Pastral Fantasy/藤掛廣幸

 作曲者は1949年岐阜県に生まれ、愛知県立芸術大学作曲課程を卒業後、同大学院修 士課程を終了しました。現在作曲家・編曲家・指揮者・シンセサイザープレイヤーな ど、幅広い活動を行ない、それぞれの分野で多大な功績を残しておられます。
 Pastrale Fantasyは1975年に初演され、日本マンドリン作曲コンクールで入賞を果たした曲で す。今でも多くの演奏会で取り上げられ、その人気が色褪せることはありません。
 「作曲中にはイメージの中に、緑…初夏のみずみずしい新緑…があった。曲名の由 来は牧歌的な第一部のテーマがこの抒情の核となっているためで、第一部の牧歌的な アンダンテ・フーガに始まる第二部、パストラーレ・テーマの再現による第三部、そ してコーダとなっている。静かに現れるテーマの特徴的な二度下行音形(E→D)、 これが細胞分裂していくつもの変容を示していく点が、この曲の最も大切な構 成要素となっている。ただ、この様な説明は、いわば裏話であって、聴く人の自由な ファンタジーを膨らませていけば良いのであって、何らかの精神的に豊かなものを聴 く人にもたらすことがあれば作曲者にとって最大の喜びである。」と藤掛氏は記して います。

劇的序楽『細川ガラシャ』/鈴木静一

 「細川ガラシャ夫人」は明智光秀の娘で名前を玉子といい、16歳で細川忠興の元へ 輿入れしました。一時期ではありましたが、幸福な新婚時代を過ごしました。
 しかし天正10(1582)年、本能寺の変が勃発、忠興は逆臣の娘となった玉子に咎の 及ぶことを恐れ、山深い地に隠棲させました。玉子にはつらく悲しい生活ではありま したが、侍女・清原マリアの影響により、キリスト教の教えに目覚めます。そして豊 臣秀吉から忠興との復縁を許されて大坂に移った後、玉子は洗礼を受け、ガラシャ(G racia)の名を授かりました。ガラシャとは、ラテン語で「恩寵」の意です。
 秀吉の死後、忠興は徳川方につき、関ヶ原の戦いに出陣。ガラシャは大阪邸の留守 を守っていましたが、石田三成の軍勢に囲まれ、人質として大阪城入城を迫られます。
 しかし、「私が人質として入城すれば夫の足手まといになる」と敢然と人質を拒み、 キリスト教が自害を禁じていたことから、館に火を放ち、家臣に長刀で胸を突かせ、 落ちる屋敷とともに、38年の波乱に満ちた生涯を閉じたのでした。
ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ とガラシャらしい 美しい歌が、辞世の句として伝えられています。
 この曲はそんなガラシャの一生を描いた曲です。ガラシャの人生と心の明暗をうま く表現出来ればな、と思っています。



Conductor
山口 祐司
 再び山口です。
 3部ステージは最後のステージに相応しいものにすべく、ドカッドカッと大っきな曲2曲を持ってきました。
 Pastrale Fantasyでは、出だしのところをいかにゆったり聞かせるかがポイントです。途中のフーガっぽいところは各パートぴったり合うといいなぁと思ってます。そして最後の部分は超情熱的にいきたいです!!
 細川ガラシャは、ガラシャの波乱に満ちた生涯を、ガラシャを取り巻く時代、また彼女の心情の変化を感じながら演奏出来れば、と思っています。
 そして、その後こっそり用意されている曲、これがまた疲れるんだな。かなり体力勝負な曲です。この曲振り終わった後で僕がステージ上でぶっ倒れても、お聞きの皆さんお許しください。舞台上で大往生…、ふふ、本望じゃないか。
奏者の皆さん、我が屍(かばね)早々に回収すべし!